議事要旨によると、ある委員は「独仏の和解は、和解が利益と双方が認識していたことが動機だった。中韓はその印象を受けない」と述べた。別の委員も「和解は謝罪だけで起こらず、許しがあって初めて和解になる」と指摘した。また「中国と韓国が、歴史を外交カードとして使っているのも事実だ」と分析し、「こういう状況で和解のために日本ができることは、謝罪を継続的に行うことでないのは明白だ。未来志向で交流を深めることが重要だ」との提起もあった。
過去の対韓外交に関しては「とりあえず謝っておこうという態度があった。ばかにしている印象を与える」として、日本も正当な要求を行っていくべきだとの意見が出た。過去の経済支援を評価しない韓国の姿勢には、日本への「甘え」があるとの指摘もあった。
今後の取り組みとして近現代史教育の充実を訴える意見も強く、ある委員は「反省と謝罪を区別すべきだ。反省とはなぜわれわれは間違えたのかを考えることだ」と述べた。